相生けいとう部会
那賀町(旧相生町)で平成元年から本格的な栽培に着手し、他産地との差別化を図り、消費者への需要を高めるため、肥料の窒素含有量を調整し、小ぶりな花にする生産技術を確立しました。地域に花卉の切花がなく、軽作業が中心で高齢者や女性も栽培しやすく、生産コストも低く、価格が安定していることから順調に産地化が進みました。消費者ニーズにあった規格で需要期に品質の高い切花を必要な量出荷する体制で、主に関西市場へ出荷しています。

- 部会代表者名
- 東根泰信
- 部員人数
- 52名
- 栽培面積
- 56㌶
- 出荷時期
- 6月~10月
- 年間出荷量
- 200万本
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全国有数の産地として、簡易移植機とプラグ苗の導入で定植作業の省力化、労力軽減、時間短縮ができ、作付け面積の拡大に繋げました。那賀町は山間部で夜間に冷え込むため、露地では不織布を用いて栽培しており、定期的に生産者の圃場巡回をして品質統一に努めています。花卉の栽培が難しい夏場に安定出荷でき、日持ちすることから仏花としての需要が高い品目として、赤色の「麗炎(れいえん)」、「あすか」などが主な栽培品種で最大の需要期はお盆とお彼岸です。栽培しやすい品目として新規就農者が増加し、多品種の栽培にも挑戦しています。
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那賀町や阿南市で栽培するケイトウは、全国トップクラスの出荷量を誇り、徳島県での夏場の主力品目として注目されています。近年華やかな場面での活用を目指し、ケイトウの学名「セロシア」がギリシャ語で「燃焼」の意を持つことからスポーツでの「完全燃焼」、「勝利の花」としてビクトリーブーケの活用を提案しています。また、ブーケやアレンジメントへの活用も推奨しようと、南部総合県民局や阿波おどり空港に展示し、地元の中学校で授業に提供するなどファンを増やす取り組みを続けています。
◎消費者の方へ
お盆やお彼岸の仏花としての需要のほか、近年はブーケやフラワーアレンジメントの活用も推奨しています。