相生おもと部会
徳島県那賀町で栽培するおもとは、昭和38年に相生町花卉園芸組合として結成し、産地として50年以上の歴史を誇り、昭和48年頃から共選共販を開始しました。おもとは、直射日光に弱く、日光を遮断しなければ生育しないため、黒い寒冷紗をかけたハウスで栽培しています。品種は「大宗観(だいそうかん)」と「都の城(みやこのじょう)」の2品種です。地元の相生小・中学校では、おともを使った生け花教室を開き、次世代へ伝統作物を継承していけるよう取り組んでいます。

- 部会代表者名
- 植木悠文
- 部員人数
- 33名
- 栽培面積
- 9ha
- 出荷時期
- 11月下旬〜12月中旬
- 年間出荷量
- 55万枚
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毎年生産者全員でハウスを巡回し、研究会や講習会を開き、栽培技術向上に努めています。昭和56年度には朝日新聞社主催の全国で新しい農業発展の事業と地域社会の向上に顕著な業績をあげた特に優秀な団体に贈られる「朝日農業賞」を受賞しました。
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おもとは、常緑の多年生草木で、幅広い深緑の長楕円形の葉をつけます。12月10日頃までに出荷し、年末年始の正月用の生け花として関西市場に出荷しています。
◎消費者の方へ
おもとは、徳川家康が江戸城に入場する時に床の間に飾ったという故事があり、めでたい植物、不老長寿の植物として重宝されています。3カ月間もつ生け花なので、日常生活の中でも用いてほしいです。