JAアグリあなんの農業を支えていただいている
生産者の皆さまをご紹介いたします。
昭和初期から家に代々続く相生晩茶の製造。那賀町の伝統文化を後世に残していきたい。
吉田 敏美さん
就農したきっかけ
徳島県内の商工会に勤務しながら、昭和初期から家に代々続く相生晩茶の製造を兼業でしてきました。定年後も続けており、40年近くしています。
周年を通じた作業
スケジュール
3月に芽出しのために肥料をまき、4~6月は除草作業をします。7月から9月中旬までは葉を収穫し、大釜で葉を茹で、葉を選別し、揉捻機(じゅうねんき)で葉をもみ、木桶に漬け込み2週間余り発酵させ、天日干しし、さらに葉を選別して出荷します。10~11月までは、また肥料をまきます。
農業の魅力
自然相手で人に気を使わなくていいです。作物は、手入れや世話をした分だけ応えてくれ、高品質になります。相生晩茶の製造は、那賀町の伝統文化を受け継いでいて価値があります。国の文化審議会が相生晩茶を含めた阿波晩茶の製造技術を国重要無形民俗文化財に指定するよう文部科学相に答申したこともあり、後世に残していくという意味でありがたいですね。
農業経営における
最終目標
息子や娘が後を継いでくれたら嬉しいです。私は今68歳ですが、80歳まで現役を続けたいと思っています。
後継者の方に
むけての一言
晩茶は価格が安定しており、栽培は雨や自然環境に左右されず、手間がかからないので、ぜひ若い方に就農してもらいたいと願っています。また、手摘みでの収穫は、近所の方々や親戚、町内のアルバイトの方の協力を得て作業していますが、高齢化で平均年齢が70歳以上になっており、今後の人手不足への懸念があります。若い人にぜひ相生晩茶に興味を持ち、茶摘みに来ていただきたいです。
消費者の方へ一言
湯を沸かして、少し冷ましてから茶葉を入れて飲むと、色もきれいで晩茶の味が味わえます。晩茶の香りも楽しんでください!!
- 経営品目
- 相生晩茶35a
米45a
菜の花13a