JAアグリあなんの農業を支えていただいている
生産者の皆さまをご紹介いたします。
一年間の無病息災を祈って七草粥を食べて是非健康になってください!

森 不二さん

就農したきっかけ
30年ほど前から、母親が七草の生産をはじめました。当時の七草の栽培は安定せず労働環境は過酷なもので、手伝いながらも大変な作業にはもっと改善できる点があるのではないかと感じていました。私は、なぜ、栽培が安定しないのか、どうしたら労働状況が改善することができるのか、この疑問を解決するために手伝いではなく自らが挑戦してみようと思いました。
そして、今から10年ほど前に就農を決意しました。また、幸運なことに私が就農したタイミングで全国の七草産地が連携、協力した『全国七草サミット』が発足し、今では全国の七草生産者と連絡を取り合って勉強させてもらっています。また、毎年試行錯誤しながら経営規模を拡大し今に至っています。
周年を通じた作業
スケジュール
8月の稲刈り後から作業準備が始まります。土壌改良剤を散布し、9月上旬に土壌消毒を行い、その後基肥を散布します。10月中旬の播種開始から7品目の播種と定植作業を11月の1週目まで繰り返し行います。11月中は栽培管理を行い、12月10日までに出荷用規格に合わせるための今後の管理作業内容について決めます。26日頃からは収穫が始まり、28日から1月4日が収穫作業の最盛期になります。同時に、30日からはパック詰め作業が始まり、1月4日まで続きます。七草粥を食べる7日には関西の量販店に出向き、販売促進活動を行っています。1月末からは来年用の種とりの準備が始まり、4月から5月にかけて次作用の種を取って作業終了です。
農業の魅力
七草という品目は、一年に一度、そのタイミングに七種類揃って初めて商品となります。性格の違う七種類の品目を一時期に全てそろえなければならない大変さは全国の七草生産者なら皆さん痛いほどわかると思います。七草の生産者として努力することはもちろんですが、困ったときには部会の仲間はもちろん、全国の生産者同士の地域を超えた助け合いができる。この横のつながりこそが七草の魅力だと思います。
農業経営における
最終目標
農業の魅力でも語りましたが、横のつながりが魅力的です。現状は、まだまだ仲間に助けられることが多い私。
お世話になった人たちに恩返しできるような生産者になりたい。強くそう思います。
後継者の方に
むけての一言
七草の栽培は一言で言えないくらい大変です。私も試行錯誤しながらも、その度に仲間と助け合って乗り越えてきました。
大変さの分、うまくいったときの達成感は本当に大きいです。
意欲と夢と目標をもって経営を行っていけば、達成感も大きい品目だと思います。
消費者の方へ一言
一所懸命に作りました。一年間の無病息災を祈って食べられる七草粥。
是非、七草粥を食べて健康になってください!
- 経営品目
- 七草2.5ha(13万パック)
- 所属部会
- 七草研究会