生産者紹介

JAアグリあなんの農業を支えていただいている
生産者の皆さまをご紹介いたします。

人間が生きる上で絶対必要な「食」を支える農業という仕事はなくなってしまってはいけない産業だと思います。そんな自慢の職業です。

山川 聡

山川 聡さん

山川 聡

就農したきっかけ

20歳で就職し、就農する35歳まで会社員でした。農家の長男ということでいつかは親の跡を継ぐのだろうという漠然とした気持ちは持っていました。15年ほど会社勤めをしていましたが、会社内の異動で今まで続けてきた仕事とは全く違う仕事内容となったことがきっかけで就農を決意しました。私にはどんな仕事をする上でもお金をもらって働くのだから、その道のプロでなければならないという思いがあり、異動した先で一から経験を積むよりもいつかは継ごうと思っていた農業という仕事を始めるタイミングだと思ったからです。

父からは、就農するタイミングはいつでも良いよと私に任せてくれていたのですが、父が元気な内に経営している面積を引き継ぐ方が両親が高齢になって徐々に減らした面積よりも安定した経営が出来ると思ったこともきっかけのひとつです。こうして、私が35歳、父が60歳の時に就農することになりました。

周年を通じた作業
スケジュール

 

水耕みつばは周年栽培となっています。播種したみつばを育苗器に1週間ほど入れます。その後、ハウス内に1週間おいて緑化したのち定植します。春から秋は定植後40日、冬場であれば50日ほどで収穫を迎えます。この工程を年間で6回転させています。

みつばの出荷ピークは年末から節分にかけてなので、この時期は大変ですね。収穫したみつばの調整作業などをしてくれている人たちが帰った5時以降も夜遅くまで私だけで定植作業等をする日もあります。みつばの価格が高くなる年末時期に合わせる為に忙しいのは仕方がないことなのですが、働き方改革が必要かもしれませんね(笑)

みかんについては、11月に被覆資材の展張と加温を開始するハウスと12月に同じ作業を行うハウスがあります。収穫は5月下旬から8月10日頃まで行います。

米は3月下旬から育苗を始め、4月下旬に田植え、8月20日頃に刈り取りを行います。

農業の魅力

やろうと思えば、どんなことにも本人のやる気次第でチャレンジできるのが農業の良いところだと思います。最近では作物を生産するだけでなく6次化など色々な可能性がありますよね。農業の可能性は無限大だと思います!

農業経営における
最終目標

 

農業経営をするということは経営者という側面もあると思います。理想を言うと、経営者としては現場で作業に追われるだけでなくやりたいと思うことを考える時間を持つことや今後どうなりたいかという具体的なビジョンを持って経営することが大事だと思います。まぁ現状は仕事に追われまくりなんですが(笑)今も父から受け継いだこの水耕栽培の設備をもっと活用できないかと色々な品目にも試験的に挑戦しています。この先ももっと色々なことに挑戦していきたいですね。

それから単価などの外部環境にも左右されない揺るがない経営基盤を作ることももちろん大事な目標です。仕事である以上理想だけあってもやっぱり生活できないことにはダメですから。

後継者の方に
むけての一言

人間が生きる上で絶対必要な「食」を支える農業という仕事はなくなってしまってはいけない産業だと思います。そんな仕事に関われるというのはすごいことですよね。そして自分のやる気次第では何歳になってもチャレンジし続けることが出来る仕事だと思います。夢は大きく持てます。

昔は、実家が農家でなければ農業をできないなんて言われていましたが、最近では自分が農地などの基盤を持っていなくても始めることができます。後継者の方へと話はそれてしまいますが、農業を始めたいと思っている人がもっと始めやすいように関連機関の方には支援などお手伝いをしてもらえたらいいのではないかと思います。自分自身もこれからの後継者育成に微力ながらも協力ができれば良いかなとも考えています。

消費者の方へ一言

みつばの旬は冬だと思います。鍋物に入れることが多いみつばだと思いますが、実はあっさりした味付けの汁物にも合います。おすましなどに入れるとみつばの上品な香りが広がり、汁物の味を引き立ててくれますよ。私自身はうどんに入れて食べるのも好きです。料理のメインになるような食材ではありませんが、みつばの上品な香りをぜひ楽しんでたくさん食べて頂ければと思います。

山川 聡
経営品目
水耕みつば 19a
ハウスみかん 23a
米 35a