安心・安全への取り組み

1.トレーサビリティシステムの確立

作物毎に決められた①適用農薬、②適用病害虫、③希釈倍数(使用量)、④使用時期、⑤使用回数、⑥使用方法等を厳守して計画的に病害虫防除を行い、農産物がどのように生産され流通してきたかという履歴情報を確認することが可能です。
使用した農薬や生産資材については部会員が栽培管理記録を記帳し、出荷前にJA職員がその内容をチェックすることにより、誤った農薬の使用方法で生産されてしまった農作物が流通しないような体制をとっています。

2.農薬の安全使用

商品として販売する農産物を高品質生産するためには、病害虫防除のための農薬散布を避けることはできません。なお、農薬の使用については「農薬取締法」で規制されており、国内で登録された農薬については、作物毎に残留農薬基準を超えないように使用方法が定められています。使用する農薬の安全使用基準を遵守することで、収穫された農産物中の残留農薬が基準を超えることはありません。

3.残留農薬抽出自主検査の実施

徳島県農林水産総合技術支援センターの開放型農薬残留分析施設(オープンラボ)を活用し、農薬の残留分析を行っています。生産者段階での出荷前の抽出自主検査を行い、残留農薬基準を超える農作物が流通しないよう対策し、アグリあなんブランドの信頼性の確保に努めています。

4.エコファーマー

「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に基づき、持続的な農業生産方式(堆肥などによる土づくり、化学肥料の削減、化学農薬の削減)に一体で取り組む農家を徳島県知事が認定し、認定を受けた農家をエコファーマーという愛称で呼んでいます。 消費者の皆様に安全・安心を届けるため、サンチュ、チンゲンサイ等の葉物野菜を生産する生産者がエコファーマーの認定を受け、環境に配慮した生産に取り組んでいます。

5.徳島県安2GAP農産物認証制度

「とくしま安2 (あんあん)GAP(ぎゃっぷ)農産物」認証制度は、消費者の皆様に安全・安心な徳島県産農産物をお求め頂くために、徳島県が農産物の生産・品質管理体制(農場)を検査し、認定する制度です。管内ではしいたけ部会とチンゲンサイ部会が団体認証を取得しています。「食品安全」に加え、「環境保全」や「労働安全」にも配慮したGAP(GoodAgriculturalPractice/農業生産工程管理)の考え方を導入した、優れた農業生産体制で生産された農作物です。

6.JGAP

ハウスすだち部会が認証を取得し、取り組んでいるJGAPとは、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる日本発の認証制度です。2006年に一般財団法人日本GAP協会が設立され、翌2007年から第三者認証制度が始まり、日本国内において最も主要なGAPとされています。JGAPの認証を取得した農作物にはJGAPの認証マークを付けることができ、農産物の品質の向上、農業経営の改善や効率化、消費者や取引先からの信頼性の向上などの効果が期待されます。

徳島県HACCP認証制度

海川加工場の大規模改修工事に伴い認証を取得したHACCPとは、食品等製造事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようする衛生管理の手法です。
徳島県HACCP認証制度は、安全で衛生的な食品を製造するため、問題のある製品の出荷を未然に防ぐことが可能なシステムで、これまで大企業しか認証されなかった国の認証制度に比べて、より身近な認証基準となっています。